とかくにネットも住みにくい?
なにかにつけ「リアルじゃこっぱずかしいほどの善意」や「諭す意図のわりには激烈な口調」や「剥き出しの悪意」がネットにあふれるのはなぜだろう。
「ネットは自由だ!」とばかりにホンネを、それも休憩室(喫煙室か、最近は)や給湯室や居酒屋談義のノリでアップしてしまう、からなのかも。
そしてそのピュアさや激しさゆえに(たまに図星すぎて)モメゴトも頻発する。
まぁ私も「ネット」と「リアル」は切り離して考えたい方ですが、
やはりたとえネットであっても「ホンネ剥き出しで」「マイルールを貫く」のは自らの居場所を狭めるような気がするのですが、
すくなくとも「日本文化の中で」「日本語で」だと。
かといってリアルでそうせざるを得ないようにネットでも「波風を立てない」ように、なんてのは御免こうむりたいヒトも少なくないんですかねぇ...
智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。
~夏目漱石『草枕』(青空文庫へのリンク)冒頭の一節より~
有名な一節のわりには「とかくこの世は~」と覚えている人も...いや私がそうだったので(苦笑)冒頭のタイトルを思いついた訳ですが、「人の世は~」だったらモトからリアルだネットだという話じゃなかったと。
・・・かといって
どこへ逃げるというのさ。
かつて楽しんでいたソフトで"フォーチュンクッキー"を食べさせると出てきた言葉。
人と人とのあれやこれや、なかなか穏やかなことばかりではあり得ないものですね...
どこでも、どこまでいっても。
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