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2007.07.16

たたかうだけが方法ですか

小倉さんの考えるところの「上質なコンテンツ」が「絶対的な安全・安心のもとに」「ブログで」成しえるかどうか。
『そうであればよい』という願望は、小倉さんにも私にも他に言及されている方々にも共通ですが、
『そうでなければならない』と要求を引き上げるから、それは(現状)難しいですよ、(今は)幻想というしかないですよ、と申し上げているわけで。

la_causette: 「実名が明らかになったら負け」という殺伐したルールの下では質の高いコンテンツは期待できない

匿名性を維持することでしかセキュリティを高められないシステムの下では、匿名性を維持したままでも発信できる程度の情報しか発信できません。(中略)現実社会での自分の実体験や自分の専門領域に関するエントリーを公表するのは非常に危険であって、するべきではないという方向に流れがちです。

そうかもしれません。
身の危険は回避するに越したことは無いですよね……(言葉は悪いですが)たかがブログで。

そのような現状認識をお持ちでありながら、それでもブログに拘るのはなぜですか、なぜ「ブログで」コンテンツを発信させようとされますか。

それに……たたかうだけが方法でしょうか?

(例えば小倉さんが、自身の実体験を踏まえて、)"集合知"だ何だという期待からのがれられずにいる一部の人たちに、このろくでもない世界からの脱出を進言すること、好ましくはその脱出の手引きをすること、せめて自らの姿を反面教師として受け取ってもらうこと、というのもひとつの方法かもしれません。
ブログを「恐れない、エントリを出さない、利用しない」の三ない運動とか、
ブログを「しない、させない、見に行かない」の三ない運動とかどうですか、
小倉さんのような現状認識であればなおさら。

(今の)ブログに、ネットに、人生絡め取られてはいませんか?

戦略的撤退、という言葉もあります。
「上質なコンテンツ」を「絶対的な安全・安心のもとに」コミュニケーションしうる、それはブログではないかもしれませんが、その『機が熟すのを待つ』のも選択肢かもしれません。もちろん将来にわたって存在する保証はありませんが。



私ですか?
私は"今のブログ"でも構わないですよ、原則現実社会にリンクさせたくないですし、そもそも「余暇の一部」の領分を厳格に守りたいですし。

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受信: 2007.07.16 22:57

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