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2008.01.08

インプットは「お菓子ぱくぱく」。さてアウトプットは何に例えよう?

アウトプットを特段意識しない程度にまで"日常"に組み込んでしまえ、というようなアジテーション(は言い過ぎか)について。

アウトプットが現在もしくは将来の"生業"として、の方々は、それはもう一生懸命に邁進下さいませ。
そうじゃない、(ネットの)読み書きってのはあくまで娯楽メイン、という(それが大多数であるはずの)層へ。


ブログを書き続けるには、ということに対して、それが特段意識しない程度にまで日常に組み込まれる──つまり、がんばらなくても済むようになるまでがんばろう、なんてアジテーション(は言い過ぎか)があったりします。
「朝起きて顔を洗う/歯を磨くように」とか、「食事するように」とか、そんな例え方をされて。

ちょっと待ってほしい、と思うのですね。
そんな例えは誤解を招くのでは、と。

食事は生命の維持に必須なもので。
歯を磨くのは生命の維持に必須ではないけど少なくとも健康の維持には必要なもので。
顔を洗うのは生命の維持に必須ではないし健康の維持に必要かどうかも知見はないけど少なくとも現代日本の社会生活の維持には重要なもので。

ネットの読み書き、とくに何かをアウトプットする、というのは、そんな生命や健康や社会生活の維持に必要なものではない、はずですよね(娯楽メインである限りにおいて)。同列に例えちゃいけないでしょう。
だいいち食事はインプットだし。(←そういう問題じゃない)


いっぱい巡回を増やして、いろんなサービスに入って、貪欲にインプットする、ってのは、例えていえば「"ご飯"そっちのけで"お菓子"をぱくぱくむさぼる」ようなものだと思うのです。

お菓子、ってのはあくまでご飯にプラスアルファの存在であって。
適量に抑えないといけない、ましてやご飯そっちのけなんていうのは論外で。

もちろん現実のお菓子の場合の作り手/送り手は多くの場合"生業として"真剣であり必死であり一生懸命でありましょう。
ですからこの例えも作り手/送り手にとっては不愉快かもしれないですが、
受け手(消費者)が"それをメインに摂取する"のはまず間違いなく「悪いこと」であって。

さて、同じように。
アウトプットは何に例えればよいでしょう?
排泄?違う。
それは生きている限り不可欠なもの。そんな自然なものじゃない。

生命や健康や社会生活の維持に必要でもないのに、ついついがんばらなくても済むようになるまでがんばりがちなものごと。
"ブログする"って、そういうことですよね。

書くことなんて、
意識してがんばるくらいでいいんですよ。
意識してがんばるくらいがいいんですよ。
そう、思います。
その程度に抑えきゃいけないと思います。

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