全体にとってはロングテール、しかし個々人からは"コンビニのPOS"。
そう、ロングテールとして全体の品揃えの列に並ぶことは許されるのだけど。
人気ブログには●●●●が必要:Garbagenews.com:
アクセス数が無いとブログの機能が減ったり、ペナルティを受けるわけではないのだから。
でも、
アクセス数から何かを予想するのは難しい - 北の大地から送る物欲日記:
アクセス数がいくつであろうとも、どこかの検索エンジンに拾われたり、更新情報が他の場所に掲載されたりして他の場所からのアクセスの可能性を持っているサイトであれば、それは確かにネット上に存在しており、それが広まる(読まれる)かどうかってのは「その記事に書かれている情報に対する需要」と「そのサイト自体が持っている影響力」を掛け合わせて得られる確率のようなもので表されるんじゃないか?
そう、アクセスする個々人から見れば、需要とか影響力とか、コンビニのPOSのごとく厳しい取捨選択の荒波に揉まれているわけで。
閑話休題。
ネットに11年半浸かってきた中でなぜか強烈に思い出に残っている話なのですが、
「コンビニのPOS」って、何のためにあるかご存知ですか?
「売れ筋をつかむ」ためじゃないんですって。
「死に筋を切る」ためにあるのだそうです。
コンビニの店舗面積は狭いので棚に並べられるアイテム数は非常に限られます。
したがって「並べていても売れないもの」を置いておく余裕などありません。
POSデータの意味は、そういった売れないもの、すなわち「死に筋」をすばやく排除し、そのスペースを別の商品のために使うこと、にあるのだそうです。
話を戻します。
個々人にとって「ネットに割ける時間」は限られます。
数多のページを彷徨うことに確たる目的などないとしても、しかし、できれば何かしら自分の"琴線に触れる"ものを選んで見たくなるのは道理でしょう。なにかの拍子に飛んではみたけれど読んでもべつに心を動かされなかったもの、すなわち自分にとっての「死に筋」は視界から抜いて。
……そう、コンビニのPOSのごとく。
そう考えてゆくと、書けども書けども、
それがブログなら平均アクセスが伸びない、とくに常連さんからと考えられる(ローカルの)ブックマークやRSSリーダー等からのアクセスが増える気配がない、
あるいはSNSやら何やらであればいつまでたっても反応がもらえない、のであるならば、
私──の書いたものが、であればまだ救いはありますが──はほかの誰にとっても「死に筋」なんだろうか、とひどく落ち込むこと、なきにしもあらず、で。
いやほんと、冷厳な実力主義の世界ですよねと、改めて。
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