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2008.12.04

映画『ハッピーフライト』感想(の感想)

趣味方面の情報源からそういう映画ができたと知って。

見てきました、某シネコンにて。
いつものこととはいえ、席数の1割前後しか入らないことはほぼ確実に予想されていながら、どうして全席指定にしますかね。
たぶんネット予約できるようにしているのが理由だと思いますけど。

さて。
みんなどう見たのかとブログ検索(で表示されるサマリーの一部)やらSNS内のレビューなどをぱらぱらと眺めているとやまほど出てくる感想が。

『飛行機を飛ばすということにこれだけ多くの職種と人が関わっていることを知りました!』

……うん、監督の意図通りで、まことに喜ばしいことにございます。
と言いたいところですが。
ちょっと待った。

ほかの乗り物よりも、のみならず、たいていの"客商売"よりは、はるかに『「直接的に動かす(応対する)人」を支える人たち』が見えやすいはずと思うのですが、航空って。

この映画でいえば、(業界外で、)運航管理なんで知っているのはマニアだけでしょうし、バードパトロールは"驚きの雑学"の範疇かもしれませんが、しかし。

空港に行けば管制塔は目立つ(見通せないといけないので当たり前ですが)わけですし。
自動チェックインやモバイルチェックインが増えたとはいえ、地上職員と対面で手続きすることがなくなったわけでもなく。
ヒコーキが到着すればたちまちのうちにいくつもの特殊車両が取り付い(て、仕事して、離れてゆ)く、のはこれ以上ないくらいわかりやすい光景のはず。

視界に入らないというのか意識に上らないというのか、『こんなに多くの支えが!』とはじめて知ったという人たちが、
『毎夜毎夜何千人もで取り掛かる「保線」があってはじめて鉄道が運行できるのだ』
ともし知ったら腰を抜かさんばかりに驚くのだろうかと思うと少々暗い気持ちにもなったりするのです。

関連→普段、一顧だにされない存在に(2006.04)

映画に出てきた職種だけでは成り立ちません。
参考までに→鎌田慧『大空港25時』(草思社:1996年)


さて自分の感想(笑)。

……まああのストーリーでよくA社も全面協力したよね、と(^^;。
誰かが感想で「職種紹介ビデオ」とか評していましたが、仮にそうであっても、あれだけのぶっちゃけ話を相互に結合させて一連のエンターテイメントに仕立て上げるのだから、みごとな映画(というか脚本)だとは思いましたです。

それと。
見終わってみると見事なまでに航空関係者には悪人がひとりもいない設定になっていること。
これはアッパレ、と思いましたです。はい。

映画『ハッピーフライト』公式サイト




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