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2010.12.03

いい時代に生きたんですねえ。(7周年目に思うこと)

公式やお知らせの類には記載が見当たらないようですが、ココログは7周年を迎えました。
そしてこのブログも7周年。

なんとか月に10エントリ、が崩れだすと早いもので、ここ半年は月に2~3エントリという状態に。
にもかかわらず平均アクセス数に大した変化がないのは良いのか悪いのか……


いまの、そしてこれからのネットコミュニケーション界隈を思うと、
「ああ、いい時代に生きたんだなぁ」という気がします。

有名人を一方的にフォローするのではなく、
これだけ多くの、市井の「知らない誰かさん」同士が、言葉を交わし合った時代。
言及したりされたりして、コミュニケーションした時代。

それ以前にも先進的なひとは受話器をカプラーに差し込んでいましたし、
いま以降にも意欲的なひとは切磋琢磨するには違いないでしょうが、

市販のパソコンにモデムが標準装備されてからの十数年。
「パソコン通信」から「ブログ時代」までのあいだ。
これだけの層のひとが「(リアルでは)知らない誰かと話をすること」を自然のこととした、その時代に生きた、機材と時間を得て参加することができた、ということ。

すでに過去形。Oldies, but Goodies.


前々稿でも触れましたが。
「ブログ時代」が峠を越えたのは間違いないでしょう。「ブログというかたち」は残っても、言及したりされたり、という"文化"として見れば。
代わって『「リアルでの関係」を起点としたソーシャルネット』がネットコミュニケーション界隈を浸食しつつあるいま、これからのコミュニケーションで優先されるのは、たぶん「いままでの人間関係を、物理空間としての距離を克服して続ける」ことでしょう。
「(お互いハンドルネームしか)知らない誰かと話をしてこそネットコミュニケーション」という時代は、たぶん帰ってはこないから。

それが自然であり前提ですらあった時代、
それでいて罵倒でも"毛づくろい"でもなく「ちゃんとした話」ができた、
いい時代を生きることができたんですねえ、と、あらためて思うのです。


わたしの命が尽きるか、
もしくは悠長にネットなんてしていられない状態になるか、
ココログがサービス停止のときを迎えるか。

五年十年、そのどれもが起こらないとは考え辛い今日この頃ですが、その日までは。

残存者利益への未練を抱えながら(笑)だらだらと書き続けていくんだと思います、
気が向いたときにでもお付き合いいただければ幸いにございます。

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コメント

7周年おめでとうございます。

日々楽しんで拝見しております。


「(リアルでは)知らない誰かと話をすること」

響く言葉ですね。


これからも頑張ってください。

投稿: 甚之助(じんのすけ) | 2010.12.05 18:23

ありがとうございます。
「いまからのひとたち」はネットにおいてもどうしてもリアルの人間関係を優先してしまうように思えて仕方がないので、
せめてわたしたちは「ネットならではのつながり」を大事に、優先に考えてゆきたいなと思っています。
今後ともよろしくです。

投稿: Tristar@管理人 | 2010.12.05 21:07

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