« 2011年7月 | トップページ | 2011年9月 »

2011.08.29

白き雲、黒き雲

個人で使えばネットストレージ、組織で大規模に使えばクラウドサービスというのですか、
予定表からデータからまるごとぜんぶ"ネットの向こう側"に預けてしまいましょ、というやつ。
こんなに便利、あの有名大企業も使い始めました、と宣伝しきりですが……

なにも感じないの?

弊社情報担当も、彼から"クラウド"なる用語を聞いた某氏も、開口一番、
「それってなんか怖いよね~」

……そんな「生理的な薄気味悪さ」を、感じる方が異常なの?


使い方を詳説するどこかの記事には、そんな(漠然とした)不安を取り除くような記述は一切なく、ただただ使い方が書いてあるだけで。
わたしが見て回るウェブの範囲にも、そんな不安がちゃんと文字にされているのを見たことがなくて。

そりゃ普通にネットサーフィン──は死語でも、ウェブブラウズしてるだけで、逐一『「誰かが稼ぐための統計的データ」の資料』になっているはず、なんてことは重々承知ですよ、だけど、
ほんとうにプライベートな写真やらなにやら、あるいは、
経理資料──は半分公開資料のようなのもかもしれませんが、たとえば原価資料だの人事資料だのを、
「ほんとはよく分からない雲の中のどこか」にぶん投げちゃう、ってのは……???


それに抵抗を感じる、なんて、<時代に対して不適合>ですか。

先行事例のみなさんは、ほんとうになにも感じなかったのですか。


……クラウドは、ほんとうに便利なだけの"白き雲"なのでしょうか。


まぁ、今はまだ、「気味悪かったら知らん顔してたらええやん」で済む、とはいえ。

関連→そういえば(流通系)ポイントカードのこと(2009.05)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.08.26

閣下、Secret Baseを見つけました。

部外者だからこそ出来る特権!2つのお題の合わせ技!!

No Border : お題 第2回:

「あなたは悪の秘密結社のナンバー2です。最近いまいち覇気のない組織の活性化の為に、何か企画書を出そうと思います。どんなことを書きますか?」

No Border : お題 第4回:

以下の三つの写真を文章と一緒に表示しながら「何か」を書いてください。

散りばめた元ネタ、3つとも理解できるひとが居るのか不安...


秘密結社"No Border"頭領:ミスター怪人まなめー閣下。

当結社においては「覇気がない」「ダッセーよなー」などという声の聞かれる昨今、活性化のためには思い切った環境改善が必要であると考え、検討を重ねておりましたが、ついに『奥湯元あじさいホテル』の間借りを脱し、Secret Baseとなるにふさわしい場所を見つけましたので、ここにご報告申し上げる次第でございます。

──詳細──



コードネーム:"白(ブランカ)"
先日解散しました秘密結社"ゴルツィネ委員会"の所有。

所在:アルトコ県アルトコ市、明日覧海岸地先。
(地下鉄"Fライン"終点より南へ約20km)
番外地のため登記手続等不要で安心です。

インフラおよび設備:
番外地のため電気水道の供給はありませんが、
ロールスロイス製航空エンジン転用ガスタービン発電機2基、
海水淡水化装置を地下に備えております。
なお、燃料は、ランカー商会と長期供給保障契約を結ぶことが可能です。



侵入者警報装置を設置し、不慮のガサイレ、突然のカチコミにも万全の態勢を備えております。
通信はアルトコ中央テレビ(略してアル中TV)との秘密回線が確保されており、全世界との連絡が可能です。



なお、前オーナーの遺産であります、知能指数1300の智将・李月龍将軍の手による、数万種ともいわれる謀略用薬物・薬草が使用可能です。


ぜひともこの機に本拠移転のご決断をいただきますよう。

報告は以上であります。


……地獄で会おうぜ ハニー




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.08.06

細かな差異を見つけては悦に入る、の巻。

どんな世界においても、それが、マニアの基本なのでございます。

……見つけてしまったんだから仕方ないじゃない(笑)

関連→【今日のトリビア】カップヌードルは味によってお湯の必要量に違いがある(2008.07)


整理中に見つけてしまった本日のネタでございます。
各々、赤の下線部をご覧くださいませ。

JR西日本

JR東海

JR東日本

払戻しの表現について、なぜか各社微妙に違った表現なのでございます。

理由など存じませんし、
知ったところで何にも役立てようのない、という意味において、最高位のムダ知識でございます。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.08.05

ネットでは、皆、怒るのに忙しい。

ああ、忙しい。

No Border : お題 第1回:

お題は「怒ってください」です。

わざわざ頼まれなくとも、ネットでは、皆が怒っているではないですか!


現与党が悪い!と怒るのに忙しいし、
元与党が悪い!と怒るのに忙しい。

あの国の連中が悪い!と怒るのに忙しいし、
ヘイトまきちらすな!と怒るのに忙しい。

マスコミが悪い!と怒るのに忙しいし、
ネットに比べたらマシや!と怒るのに忙しい。

……ああ、皆、忙しい!

無断リンクされた!と怒るのに忙しいし、
リンクは自由だ!と怒るのに忙しい。

デマに乗せられていっしょに怒るのに忙しいし、
デマに騙された!と怒るのに忙しいし、
デマとして楽しまんかい!と怒るのに忙しい。

……ああ、皆、忙しい!!


"実名のネット"で世界を席巻しようという野望には怒らなきゃならんし、

Facebookは滅びるべきである。(2011.02)

2011年にもなって、まだ「ネットから政治を動かそう!」などと言ってる夢想には怒らなきゃならんし、

夢想への反論(2011.08)

Twitterを公共のインフラとして扱おう!などというたわけには怒らなきゃならんし、

Twitterの上にも3年、そして。(2011.04)

簡単に「オフろう!」などというその軽いノリには怒らなきゃならんし、

オフは、慎重に。(2008.12)

日本のソーシャルブックマーク界隈から"タグ付けによるフォークソノミー"というその出自を完全に蹴飛ばした「はてなブックマーク」とやらには怒らなきゃならんし、

なんでソーシャルブックマークの『コメント』ばかりいつも主議題になるんでしょうね?(2009.01)

livedoor Blog を使っておきながら、「livedoorクリップ」よりもはるか前方に「はてなブックマーク」へのリンクを置く、そんな言及先の非礼なデザインに怒らなきゃならんし、

その並び方は遺憾ですよ(2007.06)
それぞれのIDの下で(2006.07)

この企画に声を掛けてこないまなめさんに怒らなきゃならん。
(こーいうのはやね、打診されて、2回は固辞して、3度目の依頼で「では微力ながら末席にて参加させていただきたく存じます」とやるもんであって、自分から手を挙げるなんて……)

……ああ、わたしも、忙しい!!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.08.01

夢想への反論

「ネットから(リアルの)政治に打って出よう!」などという夢想は20世紀のうちに卒業しておいてほしかったですが。
せめて黎明期から種をまいておけば多少は違ったかもしれませんけれども……

すべてが娯楽になった世界に在りて君は何を想うのか(2006.09)

ブログやTwitterを「選挙運動」に使うことには、明確に反対します。(2010.04)

"こうなってしまった"日本(日本語文化圏:以下同じ)のネットでいまから、なんて、
もう遅いし、やめてほしい。

Life is beautiful: 「ネット新党」構想:

・民意の反映
ネットから寄付をした日本国民は誰でも会員になることができ、重要案件に対して票を投じることができる。党内での政策議論は、会員に議事録もしくはustreamの形で公開し、重要案件はすべて会員全員のネット投票によって多数決で決める。

ふーん……
完全にオープンではないだけマシ、とは言えるかもしれませんが……

なにかを、世の中に「風を起こす」だけのなにかをつくりあげようとするなら。
メンバーは、高く、しかも「方向の揃った」志を持つひとびと、である必要があります。

間口を広げればそれだけ、冷やかしも、別の意図を持ったひとも、ネガティブなひともやまほど来ます。

つまり、人が増えれば増えるだけ、全体の熱意は下がります

現実世界へのメリットや有益有能が前提なら、それ専用の場でするのが効率的だと思うよ、という図示。(2007.08)


(全てとは言いませんが)あまたのネットコミュニティにおいて、「自治ルール」の改定を議題に上げた途端、議論百出のうえ修復不能な溝ができてコミュニティ自体が霧散、というケースをわたしたちはいやというほど目にしてきたはずです。
ましてや寄付とはいえカネがかかってるんです(笑)、皆簡単に退くわけがありません。

国を治めるはるか以前、まず「内輪のルール作り」で頓挫する未来が目に見えるようです。


そして何より。
脊髄反射とレイシズムに覆いつくされた日本のネットで「政治」をしようなんてやめてください。お願いですから。

百歩、いや百万歩譲って国内自治はいいとして、外交問題を世論に、ましてや"ネット世論"に委ねるつもりですか?
冗談じゃない、と思います。


まぁ反論ばかりでもアレなのでフォローしておくと、言われるような「半直接民主制」みたいなのは、町村レベルでは活きるかもしれません。
たしか公費でネット回線を整備済み、といった村がいくつかあったように記憶していますし。


とはいえ、基本的には。
「ネットから(リアルの)政治に打って出よう!」などという夢想は20世紀のうちに卒業しておいてほしかったですが、まぁ仕方ありません。
夢見る少年少女の皆様(および、若い心をお持ちの諸兄姉)におかれましては、"日本のネットの現実"を直視され、一日も早くそのような考えに絶望されるとともに、「ただ享楽的に使うべし」と宗旨替えされますことを、心より願ってやみません。


『生存。社会化。娯楽。これが進歩だ。』(2009.06)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年7月 | トップページ | 2011年9月 »