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2011.10.08

ソーシャルメディアが、「こだわりのある」「妥協しない」ひとを産み出してゆく。

特養なんかに行くと、1フロアにひとりくらいは「起きてる間中すーっと険しい顔してひたすらなにかに怒りつづけている」入居者さん、というのがどこでもいてはりますけど、

ああいうひとって、2ちゃんねるで、ブログで、Twitterで、日々ヘイトスピーチを繰り返していらっしゃる方々の数十年後の末路なんかなぁ、なんて。

……ということで、タイトルは『不寛容』を美しく言い換えたものです、こんにちは。
潔癖、というのは褒め言葉なのか貶し言葉なのか。


多種多様なひとが居て視野が広がって……なんて幻想で、「ソーシャルメディアは島宇宙」「人は見たいものしか見ない」とはさんざん言われてきたことではありますけれども、それがこう、どんどん「他者の排除」に形を変えていくんですね。
利用者が増えるにしたがってますます、その『不寛容』が加速しているような気がします。

国や国籍、思想信条、果てはタバコ(の煙)や"クチャラー"まで。

ホント、皆さん育ちがよくていらっしゃいますこと、オホホホホ・・・
……そんなん気にし始めたら自分のテリトリーから一歩も出られへんなるで?

まぁ、いったん気になり始めたものをもとに戻す、というのはおそろしく困難なことのはずなんですけどね……

かくいうわたしもそういう書き込みを見ていると気になり始めるんです、頭が侵蝕されるように(苦笑)。


話は変わりますが潔癖ついでに。

「若者よもっと海外へ!」なんて識者は煽りますが、

お皿に髪の毛一本発見しただけで食欲全喪失したり、
物心ついた時から洗浄便座に頼り切ってきたひとたちが、

いったいこの国以外のどこで生きてゆけると思うんです?

遊びで(海外へ)行くのすらムリになってきているんじゃないですか。


ネットばかりが「世間」ではないのは当然だとしても、
この『不寛容』と『潔癖』の行きつく果て、というのは、あまり明るいものではないように思うのですが、どうでしょうか。

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