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2012.05.22

一酸化二水素にも一分の理、の巻。

まとめを見た限りでは「本気で」釣られていたとは思えない……のはわたし自身の願望が投影されたからか(各人のその後(のツイート)を確認してはいない)。

各地の水道水から一酸化二水素が検出されましたw - Togetter

まぁ、でも、ねぇ。
『リテラシー』を国語力と狭義に解釈すると、これは釣られた側にも一分の理がありませんかね、という。

だって、『検出』という言葉の意味はですね:

微量の成分などを検査して見つけ出すこと。
by デジタル大辞泉

(微量の物質・成分などを)検査して見つけ出すこと。
by 大辞林

となっていることからして、
主成分を、まして圧倒的な主成分を「検出」と表現するのは通常の日本語として絶対的な誤りでありまして。
#分析化学の表現としても主成分を「検出」はありえないですよね>その道のみなさま

何かしら微量の成分、と解釈する方が合理的、むしろ日本語としては正しいのですから(笑)。


それに……
おいらも理系のはしくれ、みんなそれくらい知っといてーや、と思いますけれどもですね、
「水はH2Oですね、Hは水素でOは酸素ですね」まではともかく、
それと「(水素の)酸化物」という表現(および理解)との間には相当の高い壁があるような気もいたします。

そこまで知っとけ、というのはもしかしたらこっち側(理系)の傲慢かもしれなくて。


これ単独の話であれば日本語として破綻していますので「下の下」ですけれども、たぶん世の中にこのレベルの詭弁(?)はあふれているような気がしなくもなく、またこの類の発生も爆散も「予防」は出来ないわけで(だからネットで選挙運動なんて断じて(以下略))、
むずかしい時代に生きているなぁ、と思うわけでして。


おもろうて やがて哀しき ネットデマ。

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