今の時代、どれだけ「会話」が、できますか?
そう考えると、昔は良かった、としか言えないのではないですか?
いみじくもブロガーを自認する者なら、ブログ記事をもって、他のブロガーと繋がるのが第一ではないのか。長文に対して長文でもって応じたり、異なる視点のトラックバックを送信したり、そうこうしているうちに(中略)相互認知が進んでいってブロガーとブロガーが繋がる……それがブロガーの人の縁ではなかったか。
それを「ブロガー精神」と定義するなら、やはりそれは風前の灯と言うよりほかないでしょう?
だって、
長文を交換することになにかしらの値打ちを感じている人・長文を書けること自体が喜ばしい人そう、交換するには相手が要るんだから。
今の時代、
罵倒ではなく、もちろん言いっぱなしでもなく、
稼ぎに有益な情報網や人脈作りを目的にするのでもない、
ただただ長文の「会話」を続けることができる相手を、
ディスカッションの中身以前の「長文の投げ合いそれ自身の価値」を共有できる相手を、
どれだけ捕まえられますか?
相当難しくなっていませんか?
新規参入が続いてさえいれば何度でもループするはずの「ネットコミュニケーション論」「ブログ作法」的な話題が、ましてや会話・議論が、今どれだけされていますか?
というか……「しらないだれかとネットで会話する」ことを好むひとなんて本当はそんなにいなくて、もっといえば、そういう文化の全盛期は前世紀で終わってしまっていたんじゃないかと思うんです。パソ通の昔に。
大御所のいくつかがトラックバックを閉じて久しく、
あまつさえとある事業者などはトラックバック機能を外すことを特徴とするブログサービスを出す時代に。
ネットバトルは遠い昔話、もう炎上案件といえば犯罪告白に代表される"自損事故"ばかり、
『家族旅行なう』とリアルタイムに書いて空き巣を心配しないひとたちがこんなにも多い時代に。
言いっぱなしならまだマシな方で、
もう、ハナから「しらないだれか」なんてお呼びでもなけりゃ、想定すらしていないんですよ、みなさん。
そしていよいよネットが選挙運動に犯されることが現実になった近未来、
一方的な言いっぱなし(良くて「賛同者以外お断り!」)は増えこそすれ、
「異なる視点」や「ただの会話」を受け容れてくれる相手を見つけるなど、とてもとても……
まぁでも、リンク先には長文レスポンス送ってもよさそうだ、ということが分かりましたので、また何かありましたら今後ともよろしくお願いします(笑)。
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