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2013.04.20

そんな議員を選んだ覚えはない!

基本的にリアル世事のことを持ち込みたくはないのですが、これはひどすぎる。

(NHKニュース)ネット選挙解禁 改正法が成立

ましてや衆参ともに「全会一致」だという。

近年は──ぶっちゃけ選挙ネタ書く資格として──投票には行くようにしていたわけですが、
こんなことに賛成するような議員を選んだ覚えはない!!

悲しすぎる。
誰ひとり「インターネットである」ことの意味を分かっていなかった?
そんなことはないでしょうに……


未成年は選挙運動禁止?
なりすましや中傷にはプロバイダ責任制限法で対応?
違反者は公民権停止に処する?

寝言は寝てから言え。

発信元が「公民権を停止されていない成年」であると、いちいち誰が担保できるの?

「賞賛」と「ホメ殺し」を誰がどう区別して、後者だけを確実に規制できるの?

プロバイダ責任制限法ってあんた、日本国外開設のサイトに対して誰が何の権限で削除命令を出せるの?

公民権停止がどうした、日本国籍でない者に何の意味があるの?

特定近隣アジアの、政府から庶民に至るまで、本邦を都合のいいように操ろうとする意志も技術も充分にあると日々警告されていらっしゃるのではなかったんでしたっけ、ネットにあふれる(自称)愛国者のみなさん?)

空文にもほどがある。

繰り返しますが「インターネットである」ことの意味をこういう時だけ綺麗に忘れるとは、揃いも揃ってなんという愚か者か!


見るもおぞましい罵詈雑言にあふれたサイトが林立し、
なりすましの中傷もしくはホメ殺しメールが大量に降りそそぎ、
それらに釣られてさらに吹き上がる、

そんな未来を誰も、誰ひとり想像しなかったとでもいうのでしょうか?


どんなひどい状態になっても、それで──さらに、その危機に乗じて──儲ける組織と人がいる限り、
「道具は悪くない、悪用する人が悪いのだ」論法で、もう元に戻ることはないのでしょう。

(日本の)ネットコミュニケーションの世界が、こんな形で政治に蹂躙されるようになるなんて、本当に思ってもみませんでした。

あまりにも情けなくて、
あまりにも悲しい節目。

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