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2013.12.07

直帰率が高いのはネガティブなんですかねぇ?

その筋の方々(笑)には百万遍繰り返されてきた議論なんでしょうが……

ココログのアクセス解析が変わりまして。
サマリーで「直帰率」なる数字が出てくるようになりました。

意味は読んで字の如しなのでそれを調べたのではないのですが、ちょっとばかりググってみたら結構みなさん下げることに躍起になっておられるようで、ヒトケタ%とかいう成功談(?)も。

でもちょっと考えたのですが、
直帰率が高いのはそんなにネガティブなことなんですかねぇ?
少なくとも、稼ぐ気でやってるんじゃない、ブログなんかの場合。

検索から来たひとは(たいてい)効率を求めています。
話のネタを探しに来たのでもなければ、きっかけに以後ごひいきに...などというのは高望みが過ぎます(笑)。
ならば、「検索でたどり着いたその1ページ」に知りたいことが盛り込んであれば「いいサイト」ということになると思いませんか?
もしそんなひとびとに何度もページ移動を"強いている"のだとしたら、それを不親切なユーザーインターフェースというではないのでしょうか?

また、仮に"常連さん"が多い場合は、「更新されたその1ページだけ」を「巡回」していくものです(わたしはそうやって巡回しています)。

……普段のアクセスだったら、それで、いいじゃない?(滞在時間が分からないこと前提で。)


もちろん(個人)ニュースサイトに紹介されてのご来訪であれば、そりゃーこれをきっかけに以後ごひいきにしていただきたいのはやまやまで、いろいろ見て回っていただきたいのはもちろんですけれども、エントリ書いたごとに紹介されるわけじゃなし、それは特別な状況下でのことであって。



いろいろ回っていただけるのはありがたいことで、この「移動履歴」というの、すごく励みになるものだったのですが、新アクセス解析では無くなってしまうとのことで...


商用サイトはもちろんのこと、ブログでも稼ぎに直結するのか「ページビュー命」な皆様におかれましては手法もさまざま、工夫のしどころではあるのでしょうが、

高い直帰率は悪だ!というのも、あんまりにも"供給側の都合"すぎるんじゃないかなぁ、と思った次第であります。
……だってほら、新聞社のサイトで、ニュースが何ページにも分割されてたら結構文句言うてるやん。


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2013.12.03

たどりついたら先祖帰り──ココログ10周年

もうずっと運営側から周年に関する言及はなかったはずですが、さすがに10周年ともなると記念ページもあるようで。

ココログ10周年 ココログ白書:@nifty

ココログと、そして、1日おくれで始めたこのブログも10周年の日を迎えることとなりました。

周年ともなりますと、ココログの──イコール、日本のブログシーンの──スタートを飾ったあの芸能人やあの実業家は今いずこ、という感傷に浸るわけでございますが。
栄枯盛衰。
諸行無常。


振り返ればもう何年になるでしょうか、ブログの世界から、コミュニケーション──あたらしい、しらないだれかとのコミュニケーション──の要素は、すでに消え去っていました。

ココログの優秀なフィルターに止められて表には出てきませんが、こんな更新のないブログにさえ、日々数件もの(妙なサイトへの誘導目的の)迷惑コメントが来ているくらいですから、奴らが(コミュニケーションを)殺した、という点はあるのですが、

あたらしい人とのコミュニケーションの可能性を高めるためにいかに読まれるようにするか、アクセスアップさせるか、という視点は消えました(アフィ稼ぎ目的は知らん)。

ビジネス上の(将来の)人脈作りのためにブログを書くべし、なんて暑苦しいゲキも飛ばなくなりました。

誰に向けて書くのか、いや自分に向けているんだとか、そういう話もすっかり下火になりました。

今……いや、もう何年も前から。
だれかのブログを読んで、ぜひ言及したい、と思ったとして、その「あたらしい、しらないだれか」へコメントを書いて、あるいはトラックバックを撃ち込んで、そこから『新たなつながり』を築ける自信がありますか。
それが技術的に可能だからといって、"古参の流儀"だからといって、数か月前のエントリに言及して、相手に『「おかしい人」扱い』されない、という自信がありますか。
わたしには、とてもありません。


ブログから、コミュニケーションの要素は、いつしか消え去っていました。
残ったのは、『Web に Log を上げる』という、もっとも原初の、そして字義通りの行為だけになりました。

すっとブログの終わりは近いだろうと思ってきましたが、「ブログというかたち」は、まだこれからも残るのかもしれません──原義にあくまで忠実な、先祖帰りしたかたちで。


それでも、わたし個人としては……

長く──そして未練がましく──続けてこられたのは、とくに初期の頃、皆様に言及なり紹介なりしていただいたおかげであって、
ブログは、『そこからのコミュニケーションを期待してなにごとかを書く場』でありつづけます。

まだ、未練が枯れ果てるまで。

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