セクストーションはなぜジェントルであり続けているのか?
【注:2021年11月現在の話──未来の読者への警告】
詐取メールの何が"ジェントル"だと、まぁ怒らずに……
セクストーション。
「あなたのデバイスを乗っ取ってあなたのアダルトな趣味とその反応を録画したからバラされたくなければビットコインで身代金払え」という、アレです。
初出から3年と少し、最初は300ドル相当だった要求額も、今では1700ドル超または20万円にまで吊り上がりましたけど。
うちにいままで着弾したのは100通以上1000通未満の単位かな、まぁ、昔に比べりゃ大した話ではなくてね。
参考→受けも受けたり三十二万通(2009.11)
さて。
そのセクストーション、件名や文面はいくつもの変異株?を産みだしても、
初出から現在に至るまで「全くのテキストオンリー」であって(*)、
「(マルウェア)添付ファイル」や「フィッシングサイトへのリンク」付きに進化したというセクストーションを、自身はもちろん、報告でも見たことがないのですが。
(*)数値文字参照で書かれたHTMLメールを含む
なぜなんでしょうか?
トリガーを複合させれば引っかかる確率は単純に上がるのでは?と、素人考えでは思うのですが。
……だから。
いまに至るまで、種々の迷惑メールと比べても、開封しただけでは何の被害も起こることのない、きわめて紳士的な迷惑メールだと思うところで。
件名で想像は付くので、安心して開いて──発生初期にパスワードが書かれていたという話があったのでその確認もありますが──ネタにできる(笑)。
どれだけTwitterネタの種として役に立ったか!(歪)。
しかし。
複合脅威にならないのはなぜなんでしょうか。
ダークな世界にも「マルウェアファミリー」「フィッシング社會」「脅迫メール組」みたいな厳しい棲み分けの掟があって、
ヨソのシマを荒らせば血の粛清が待っている……とか?
謎。
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